作る技術と売る技術
【8/7(水)の出来事】
料理人が独立することの危険性について考える。
作り手としてどんどんスキルを身に付け調理技術などが向上していくのは楽しい。ただここにもカフェ経営の落とし穴がある。
作る技術だけ伸ばしていってもカフェ経営は務まらないからだ。
料理が美味しければお客さんが来るという時代は終わっており、「売る」という行為に対して本気で向き合わなければならない。
それは押し売りを強引に行うということではなく、どうすれば一人でも多くのお客さんに来て頂けるか、どうすれば1000円でも高くお代を払って頂けるか、どうすれば追加でもう一品注文して頂けるか、ということを脳みそに汗をかいて考え抜くということ。
料理人は当然だが売るという行為に不馴れな傾向にある。卑屈になって安売りするでもなく、傲慢に高く売り付けるでもなく、喜んでもらえる価格設定や販売方法を知る必要がある。
作る技術と売る技術はいわば自転車の両輪であり、どちら1つの車輪がなければ自転車は走り出さない。一輪車でも走れるがスピードも出ないし何より不安定である。
売るということは幸せを提供することである。地味かもしれないが料理とは違った楽しさを持っている。